卓球バレーとは

 1970年代 重い障がいがある人でもスポーツを楽しみたい!と、大阪の筋ジストロフィー児が学ぶ養護学校で始められた日本発祥の団体スポーツです。その後、京都の鳴滝養護学校でルールや道具の工夫改善がなされ、障がい者スポーツとして全国に広がっていきました。現在は誰でも簡単にプレーすることができる競技特性からユニバーサルスポーツとして国内外に普及しています。

卓球台をコートにバレーボールのルールを基に、転がすと音が出るボールをネットの下を転がして相手コートに返球します。

 誰でも簡単にプレーし楽しむことが出来ますが(レクリエーションとしての要素)、慣れてくるとボールのスピードも速くなり攻守がめまぐるしく入れ替わり白熱します(競技スポーツとしての要素)。

卓球バレー試合風景
重い障がいがあっても、両手が不自由でも足を使って活躍する選手!

競技スポーツとしての卓球バレー

レクリエーションとしての卓球バレー


卓球バレーの魅力

  • 障がいの有無・程度・種別、また年齢に関わらず誰でも一緒にプレーし楽しむことができます。
  • 室内、狭い場所でも卓球台が1台あれば、大勢(6人 対 6人の12人)でプレーできます。
  • 座ったままできるスポーツなので、車いすの方でもプレーできます。
  • プレーに必要な用具は、ボールとラケットがあれば気軽に始めることができます。
  • 初めてでも簡単にプレーできるため遊戯性が高い印象がありますが、慣れてくるとボールのスピードも速くなり相当の技術やチームプレーも必要となってくるなど競技スポーツの要素も持ち合わせています。


用具

卓球台

通常の卓球台を使用する。卓球台が無い場合はテーブルを組み合わせて利用可能。

ラケット

縦横ともに30cm以内の木材で表面が平坦であること。

一般普及品

ネット&サポート(日本卓球株式会社)

3wayサポート&ネットセット(卓球バレー・卓球・ラージボール用)

プラサウンドボール(日本卓球株式会社)

障害者スポーツ卓球バレーボール

椅子

選手は椅子もしくは車椅子に着座しプレーする。


ルール

卓球台をコートにバレーボールのルールを基に、転がすと音が出るボールをネットの下を転がして相手コートに返球します。

卓球バレー シニアで楽しむ
  • 相手コートに3打以内で返球します。
  • 同じ選手が2回続けて打つことはできません。
  • ボールを抑え込んで打ってもいけません。
  • 椅子から立ち上がって打ってもいけません。
  • ネットに触ってもいけません。


指導者・審判員制度

卓球バレー審判研修
卓球バレー 審判研修風景

日本卓球バレー連盟における、卓球バレー指導者・審判員のさらなる資質の向上と指導力の強化を図り、卓球バレーの普及・発展に寄与することを目的に公認審判員制度が設けられました。

指導者・3級審判員

「卓球バレー指導者・審判員養成講習会」を受講することで資格を取得できる。
・養成講習会で、卓球バレーの普及活動に必要な知識と審判技術を学習する。
・普及活動のための指導者として、卓球バレー体験会などで講師として、また競技会(地方大会)で、審判員として活動することができる。

2級審判員

指導者・3級審判員資格取得後、原則1年を経過し、規定の審査基準に合格した者。 
概ねブロック大会規模での審判をすることができる。

1級審判員

2級審判員資格取得後、原則1年を経過し、規定の審査基準に合格した者。
あらゆる卓球バレー競技会で審判をすることができる。

B級審査員

1・2級審判員の検定試験で審査(技能を見極める)する能力がある者。
また、「指導者・審判員養成講習会」や「体験会」等の卓球バレーに関わる事業において、指導者・講師としての技能及び資質を有する者で、審査員から推挙された者。

A級審査員

B級審査員として概ね2年以上活動経験があり、1・2級審判員及びB級審査員資格受験者の技能及び資質を見極める能力がある者。
また、「指導者・審判員養成講習会」や「体験会」等の卓球バレーに関わる事業において、指導者・講師として優れた技能及び資質を有する者で、2名以上のA級審査員から推挙された者。