第3回スキルアップクリニックが開催されました
~誰もが参加できる卓球バレー~

全体写真

 2022年12月3日、埼玉県障害者交流センターで、第3回スキルアップクリニックが開催され、関東・東北地域から40数名が集いました。
 今年のクリニックでは卓球バレー生みの親、土佐朝一先生から卓球バレー誕生の背景をお話しいただきました。その後、いろいろな障害があっても卓球バレーを楽しんでもらう審判の仕方をワークショップ形式で討議しました。

土佐 朝一先生

 病院の中にあった学校、旧利根山養護学校。そこの体育教師だった土佐朝一先生。進行性筋ジストロフィー症を患う児童がつぶやいた一言、「ぼくもうんどうがしたい」。
 それから、土佐先生の重度の障害があっても出来るゲームを探す毎日が始まった。あるとき、体育館の片隅にあった卓球台、数日前に見た盲人卓球のネット、何気なくネットの下を転がしてみる。すると子供たちが持ってきたプラスチックの物差しラケット。卓球台から落ちたらアウトにしよう。3回以内で返す。子供たちの豊かな発想がどんどん膨らみ卓球バレーの原型が出来上がりました。「やったぁ。ぼくらが考えたゲームだ。」
 この時の子供たちの姿や表情が卓球バレーの起源なのでしょう。

ワークショップ風景

 ワークショップでは4つの班に分かれ、「聴覚障害、視覚障害、知的・発達障害、重度障害」の障害特性を考慮した審判の仕方や誰もが参加できる卓球バレーについて話し合いました。次々と意見が出て、あっという間に所定の時間が過ぎてしまい、グループの発表時間が短くなってしまいましたが充実したクリニックが出来ました。

2022年12月8日
東ブロック長 荘子 敏一